
トウモロコシは世界で最も広く分布している作物の一つです。北緯58度から南緯35~40度にかけて広く栽培されています。栽培面積が最も大きいのは北米で、次いでアジア、アフリカ、ラテンアメリカが続きます。栽培面積と総生産量が最も多い国は、アメリカ合衆国、中国、ブラジル、メキシコです。
1. アメリカ合衆国
アメリカは世界最大のトウモロコシ生産国です。トウモロコシの生育条件において、水分は非常に重要な要素です。アメリカ中西部のコーンベルトでは、地表下の土壌が事前に適切な水分を蓄え、トウモロコシの生育期に降雨量を補う最適な環境を提供しています。そのため、アメリカ中西部のコーンベルトは世界最大の生産地となっています。トウモロコシの生産はアメリカ経済において重要な役割を果たしています。また、アメリカは世界最大のトウモロコシ輸出国でもあり、過去10年間の世界総輸出量の50%以上を占めています。
2. 中国
中国は農業成長が最も速い国の一つです。酪農の増加に伴い、飼料原料としてのトウモロコシの需要が高まっています。これは、中国で生産される作物の大部分が酪農に利用されていることを意味します。統計によると、トウモロコシの60%は酪農の飼料として、30%は工業用途に、そして食用にはわずか10%が使用されています。中国のトウモロコシ生産量は過去25年間で1255%の成長を遂げています。現在、中国のトウモロコシ生産量は2億2,490万トンで、今後数年間で増加すると予想されています。
3. ブラジル
ブラジルのトウモロコシ生産は、8,300万トンの生産量でGDPに大きく貢献しています。2016年のトウモロコシの収益は8億9,220万ドルを超え、前年と比べて大幅に増加しました。ブラジルは年間を通して気温が穏やかなため、トウモロコシの生育期は8月から11月まで続きます。その後、1月から3月にかけて植え付けを行うため、ブラジルでは年に2回トウモロコシを収穫することができます。
4. メキシコ
メキシコのトウモロコシ生産量は3,260万トンで、栽培面積は主に中央部に集中しており、総生産量の60%以上を占めています。メキシコのトウモロコシ生産には主に2つの季節があり、最初の植え付けシーズンの収穫が最も大きく、国の年間生産量の70%を占め、2番目の植え付けシーズンの収穫は国の年間生産量の30%を占めています。


投稿日時: 2024年4月18日