大豆は良質なタンパク質が豊富で脂肪分が少ない機能性食品です。また、我が国で最も古くから栽培されている食用作物の一つでもあり、数千年の栽培の歴史があります。大豆は主食以外の食品や飼料、工業用などの分野でも利用されています。2021年の世界大豆累計生産量は3億7100万トンに達すると予想されています。では、世界の主な大豆生産国と、世界で最も大豆を生産している国はどこでしょうか?ランキング123では、世界の大豆生産量ランキングトップ10を紹介します。
1.ブラジル
ブラジルは世界有数の農産物輸出国であり、国土面積は851万4900平方キロメートル、耕作地面積は27億エーカーを超えています。主に大豆、コーヒー、サトウキビ、柑橘類などの食用・換金作物を栽培しています。また、コーヒーと大豆の世界有数の生産国でもあります。1. 2022年の大豆の累計生産量は1億5480万トンに達する見込みです。
2. アメリカ合衆国
アメリカ合衆国は、2021年の総生産量が1億2000万トンに達する大豆国で、主にミネソタ州、アイオワ州、イリノイ州などで栽培されています。国土面積は937万平方キロメートル、耕作地面積は24億4100万エーカーに達し、世界最大の大豆生産量を誇ります。「穀倉地帯」として知られるアメリカ合衆国は、トウモロコシ、小麦などの穀物を主に生産し、世界有数の農産物輸出国でもあります。
3.アルゼンチン
アルゼンチンは、国土面積278万4000平方キロメートル、農業と畜産業が発達し、工業部門が整備され、2,720万ヘクタールの耕作地を有する世界有数の食料生産国です。主に大豆、トウモロコシ、小麦、モロコシなどの食用作物を栽培しており、2021年の大豆累計生産量は4,600万トンに達する見込みです。
4.中国
中国は世界有数の穀物生産国であり、2021年の大豆累計生産量は1,640万トンに達しています。そのうち、大豆は主に黒龍江省、河南省、吉林省などの省で栽培されています。基礎食用作物のほか、飼料作物、換金作物なども栽培・生産されており、中国は毎年高い大豆輸入需要があり、2022年には大豆輸入量は9,108万1,000トンに達しました。
5.インド
インドは、総面積298万平方キロメートル、耕作面積1億5000万ヘクタールを誇る世界有数の食料生産国です。欧州連合(EU)の最新データによると、インドは農産物の純輸出国となり、2021年の大豆累計生産量は1260万トンに達しました。そのうち、マディヤ・プラデーシュ州、ラジャスタン州、マハラシュトラ州などが主な大豆栽培地域です。
6. パラグアイ
パラグアイは南米に位置する内陸国で、面積は40万6,800平方キロメートルです。農業と畜産が同国の基幹産業であり、タバコ、大豆、綿花、小麦、トウモロコシなどが主な作物として栽培されています。FAO(国連食糧農業機関)が発表した最新情報によると、パラグアイの大豆累計生産量は2021年に1,050万トンに達する見込みです。
7.カナダ
カナダは北米北部に位置する先進国です。農業は国家経済の柱産業の一つです。広大な耕作地を有し、その面積は6,800万ヘクタールに及びます。一般的な食用作物に加え、菜種、オート麦、亜麻などの換金作物も栽培しています。2021年の大豆の累計生産量は620万トンに達し、その70%が海外に輸出されています。
8.ロシア
ロシアは世界有数の大豆生産国であり、2021年の総生産量は470万トンに達し、主にロシアのベルゴロド、アムール、クルスク、クラスノダールなどの地域で生産されています。広大な耕作地を有し、小麦、大麦、米などの食用作物を中心に、換金作物や水産養殖も行っています。
9. ウクライナ
ウクライナは東ヨーロッパに位置する国で、世界三大黒土地帯の一つを有し、総面積は60万3,700平方キロメートルに及びます。肥沃な土壌に恵まれているため、ウクライナで栽培される食用作物の収穫量も非常に高く、主に穀物、砂糖、油脂などの作物が栽培されています。FAOのデータによると、大豆の累計生産量は340万トンに達し、栽培地は主にウクライナ中部に集中しています。
10. ボリビア
ボリビアは南米大陸の中央に位置する内陸国で、国土面積は109万8000平方キロメートル、耕作地面積は486万8400ヘクタールです。南米5カ国と国境を接しています。FAO(国連食糧農業機関)が発表したデータによると、2021年の大豆累計生産量は300万トンに達し、主にボリビアのサンタクルス州で生産されています。
投稿日時: 2023年12月2日